個別指導・家庭教師とは
<ポイント>
- 個別指導は集団授業と比べて生徒と先生の関係が厚く、保護者との相談や助言が非常に重要である。
- 授業の進行はテキストにとらわれず、生徒の実力に合わせて良い。
- 個別指導はやや割高になりやすい分、保護者の期待は大きい。
- 個別指導や登録の家庭教師の場合、講師の受け取る金額は保護者の受け取る金額の2割くらいしかなく、意識の差が大きい。
個別指導・家庭教師とは
個別指導は読んで字のごとく、一人または少数の生徒に先生が一人ついて指導していくもののことです。
一般には塾など、経営者が持つスペースを利用する者をいいます。反対語は恐らく集団指導でしょう。
また、家庭教師は家庭を訪問して生徒の家で授業をする形式のことですが、本質は個別指導と代わりません。なので、ここではまとめて「個別指導」と書いていくことにします。
個別指導は集団指導と比較して、各生徒の個性に応じた指導が求められます。また、生徒はいわば先生を独占状態にできます。なので、生徒はわからないところがあれば先生を頼ることができますし、先生も他の生徒に気を遣うことなく、生徒のレベルに合った指導をすることができます。
ただし、先生はその生徒の授業の進行について全ての責任を持たなければなりません。集団授業の場合、先生はテキストの進行にそって授業していればいいですが、個別指導の場合はテキストの進行よりも生徒の理解力に応じた柔軟な対応が求められます。時にはテキストの問題を削除し、より適切になるように指導していかなければなりません。
また、先生はより生徒の成績が伸びる方法を考え、自分の経験に基づいた、最も適切な方法を保護者と相談、または助言する必要があります。
これは生徒にとっては長所ですが、先生にとっては負担が大きいところでしょう。ただ、やり方によっては集団指導以上の効果を発揮することができます。
また、個別指導は集団授業に比べてコストパフォーマンスは非常に悪いです。保護者には個別指導一回分は集団授業一回分以上の負担がかかっている、と言うことも忘れられないポイントです。
特に塾に勤務している個別指導や、大手の家庭教師派遣会社に登録している場合は、講師の報酬よりも中間搾取の方が圧倒的に多いです。
恐らく平均すると、講師が受け取るのは保護者が払う金額の2割程度しかないのではないでしょうか。
なので、保護者が払っている賃金と、講師が受け取っている賃金の間の格差が非常に大きく、意識の差という形で表れることが多いです。
純粋に利益を上げたいなら、個人契約の家庭教師を目指すのがいいでしょうが、仲介先がなければなかなか難しいと思いますし、多くの子を見れないので、指導経験としては少なくなるかと思います。
- 最終更新:2012-01-09 00:21:09