寝る生徒
<ポイント>
- 生徒が寝る場合、その背景に何があるのかを考え、その背景に応じて対処をする必要がある。
寝る生徒
講義をしていて案外多いのが授業中に寝る生徒です。
一対一なので、恐らくは集団講義に比べると少ないのですが、それでも珍しくありません。
こういった生徒の場合、明らかに悪いのは生徒の方だと考え、怒るという方法も一つの手ではあります。
しかし、そもそも何で生徒が寝てしまうのか、と言うことを考えると他にも解決策が見えるかもしれません。
生徒が寝る理由として、例えば以下のようなものがあります。
1.非常に疲れている
2.寝不足である
3.やる気がない、または勉強を拒絶している
4.授業がつまらない
「非常に疲れている」場合あるいは「寝不足である場合」は、普段はとても真面目なのに、今回は妙に眠そうにしている場合などに多いです。こういった場合にはなだめすかして無理やり講義をやると言うのは非常に無駄が多いです。生徒はやる気がないわけではなく、きちんとやる気があるにもかかわらず、生理現象として眠たいのですから気力でどうにかなる、という問題でもありません。
こういった場合にはとりあえず10分くらい睡眠時間を与えるのが一番効率的だと思われます。授業時間に融通がきく場合には前後の授業をうまく調整して10分寝かした分はきちんと10分授業を補うようにした方がよいと思います。
また、後で問題になっては困るので、可能なら保護者に「今回の授業では眠そうにしていたため、10分寝かせて授業時間を10分余分に確保した」などと、行った対処について説明しましょう。可能な限り説明をし、続くようなら「睡眠をきちんととること」「必要なら授業の時間を変更した方がよいこと」などを提案してみるといいでしょう。
間違っても親の前で子を悪しざまに言わないようにし、可能なら親が子供を怒ろうとしてもフォローするくらいの心構えでいて下さい。
「やる気がない、または勉強を拒絶している」場合には、最初からやる気がなかったり、どことなく授業中口数が少ない、またはつまらなそうにしていたり授業内容を全然聞いておらず、受動的になっている生徒に多いです。
嫌々勉強している場合のページでも書いたように、この場合は何より生徒の精神的フォローが大切です。保護者に現状を説明し、長期的な計画で精神的なフォローをしていくことを伝えましょう。また、むやみに怒らないように提案することや、保護者を責め立てないように気を付ける必要があります。
「授業がつまらない」と思われる場合には、先生自身に原因があるので、先生を変えてもらうか、先生自身が研鑚していく必要があります。
- 最終更新:2012-01-09 14:15:14