はじめに
- サイト作成者は「小学生への算数の指導」が専門なので、全体にそれに最も適した形で書いてある。
- このサイトでは、各ページの冒頭に「そのページのポイント」を書いている。
- 最初は通読せず「ポイントのまとめ」などのページを見るとよい。
- このサイトのやり方を常に信じる必要はない。
- 自分のやり方が正しいのかどうかは常に疑問に思ってほしい。
- 教える分野への知識は指導者にとって最低限必要なもの
- 必要なら使用教材だけでなく各分野の要点を確認すること
- 教える際には印象に残るように、話し方にも気を遣うこと。
指導の前に
- 先生を変えると方針が変わるため、生徒の勉強効率が下がる
- 教え方は一貫すること
- 成績が不足している場合は大抵の場合、勉強不足なだけ
- 子供の能力は環境が8割
- 勉強をしっかりしていて成績が伸びない場合にはいくつかのパターンがある。
- 嫌々勉強するようになってしまうと、非常に厄介である
- この場合には根気と、とにかく褒めることが大切。
- 理解できていなくても、わかったふりをする生徒は少なからずいる。
- 類題を解かせるなどできちんと理解度を測っていくことが大切。
- こういった生徒はこっそり解答を見て解く場合もあるので注意が必要。
- 逆に解答を見て解いている生徒が居た場合、授業内容がわかっていないだけの可能性もある。
- 理解度が低い場合、より基本的な問題集を探す。
- 算数や数学では計算の速さが問題となることが多い
- たまに書く速さが劣っている場合があるが、それは早い内から直す必要がある
- ストレスをため込んでいると効率が一気に落ちるので相談に乗ること
- 特にモチベーションの低い子や小学生の場合、信用しすぎるとずるをされる可能性があるため、ずるできない環境を整える。
- あからさまに疑ったような行動をすると心象が悪くなるので注意する。
マニュアル本体部分
- 子供に勉強をさせるのは非常に難しいが、以下を参考にして自分なりの方法を見つけると良い。
- 生徒によって問題の難易度を変える必要がある。
- 一般的な生徒の場合、難易度が高過ぎないように注意する
- 講義と宿題(自習)用でテキストを分けるのもあり。
- 実力に自信のある先生の場合、自分を基準に考えないこと
- 長時間講義で集中が途切れやすいは、集中が途切れにくいように工夫する必要がある。
- 簡単な問題や難しい問題を織り交ぜ、単元を変更することで集中は持続しやすくなる。
- 疲れたかどうかは、顔を見るだけでなく、授業終了時間を気にしたり、雑談が増えたりなどから総合的に判断できる。
- 教える時は要点を明確に伝える。
- 重要なところとそうでないところは抑揚をつけて区別すること。
- 雑談は信頼関係を築くために重要である。
- 信頼関係がないと生徒は授業を全く効かなくなるので、雑談を聞くことは非常に重要となる。
- ただし、雑談をし過ぎると当然授業が進まないので、さじ加減をしっかりすること。
- 雑談が増えるのは「疲れた」や「問題が難しい」という生徒からのサインであることがある。
- 雑談をする際にも学問的な話をすると、生徒の学力を雑談で伸ばすこともできる。
- 生徒が解く間に自分でも解いてみて、よくある間違いや適性な解法を理解すること。
- 誤答を聞いただけでどう間違えたのかを知れるくらいの理解が大切。
- 間違えたら間違えた個所や適正な方法をしっかりと教えることが大切。
- 先生が解説するのは最低限に留め、生徒が主役になるように工夫する。
- 不正を見破るには多くの方法があるので、状況に応じて使い分けると良い。
- 不正をした生徒に注意をするのは当然だが、不正をした背景を考えることも非常に重要である。
トラブルのある生徒に対する対処
- トラブル回避には「なぜそのようなトラブルが起こったのか」を考えると良いことが多いが、それで確実に大丈夫なわけではない。
- 生徒が寝る場合、その背景に何があるのかを考え、その背景に応じて対処をする必要がある。
小学生を指導する際の注意事項
- 高学歴な講師は一般に比べて講師として有利だが、それだけで優秀な講師になれるわけではない。
- 高学歴講師は自分の基準で生徒を見る傾向があるので注意が必要。
- 最初はやや低めに生徒の実力を評価し、講義を重ねるごとに上方修正をしていくのが最大のコツ
- 一般的な小学生はイメージでとらえる傾向が強いので、公式暗記などはイメージをしっかりとつけてからにするこ*小学生以下を育てたい保護者の方へ
- 講師は交換不可能なので慎重に選ぶ必要がある
- 先生の学歴、先生の勤続年数、上位資格のある先生か、塾の先生の給料、塾の立場などがチェックポイントとして
- たとえ熟練した先生であっても、個別指導に完全に任せるのは危険
- 家庭でも勉強できる環境を整えることがなにより大切
- 伸び悩んでいるときは先生の授業を増やすより先に自習時間がきちんと確保できているかを確認すること
個別指導、家庭教師をしたい人へ
- 一人の先生が成績を伸ばすのは難しいが、成績を下げるのは非常に簡単である。
- 真摯に取り組まないと、先生が生徒の人生を潰す可能性があるということを肝に銘じること。
- 自分の都合だけでなく生徒の都合もしっかりと考えること。
- 個別指導は集団授業と比べて生徒と先生の関係が厚く、保護者との相談や助言が非常に重要である。
- 授業の進行はテキストにとらわれず、生徒の実力に合わせて良い。
- 個別指導はやや割高になりやすい分、保護者の期待は大きい。
- 個別指導や登録の家庭教師の場合、講師の受け取る金額は保護者の受け取る金額の2割くらいしかなく、意識の差が大きい。
- 生徒及び保護者とは契約関係にあることを忘れない。
- 保護者の本当の望みは「成績を伸ばしてほしい」ということであることに気を付け、慣れたらよりよい指導の方法を提案するようにすること。
- ただし、契約関係にあるので、指導の工夫をする時は必ず保護者と相談すること。
- 保護者の主張が強い場合には、保護者だけでなく、必ず子供の立場も尊重すること。
- 子供が問題を起こしている場合には、「何故その子はそんなことをしたのか」を必ず考えること。
- ノートは生徒や保護者が後で見返すものなので、見やすさを意識すること。
- 必ずノートには「どのテキストの」「何ページの」「何番か」を記載すること。
- 行間の小さいノートを使う際、文字は生徒に見やすいように2行を1行として使う。
- 必要に応じて行間を開けること。
- ほとんどの場合、評価者は生徒
- 学力、学習方針、性格などについて細かくチェックしていく必要がある。
- 書く速さ、計算力、解く力、応用力の4項目が特に重要なチェックポイントとなる。
- 宿題は生徒自身でできるような適性なレベルを選ぶこと。
- 実力を測るために難度の高い問題をやる場合には時間制限を付けたり、パスしていいと言っておくなどの気配りをする。
- 講義では基本的に生徒が自力でできないことを多く盛り込むこと。
- 講義で簡単な問題があったら飛ばして宿題にすること。
- 指導後の報告書にはSOAPの4種類の内容がきちんと含まれるようにすること。
- 最低限、礼儀には気を付けること。
- 基本的にはSOAPの4種類が説明できていればOK
- 保護者が最も重視するのは成績と成績の推移であるので、その現状を常に踏まえるようにする。