個別指導には限界がある

<ポイント>
  • たとえ熟練した先生であっても、個別指導に完全に任せるのは危険
  • 家庭でも勉強できる環境を整えることがなにより大切
  • 伸び悩んでいるときは先生の授業を増やすより先に自習時間がきちんと確保できているかを確認すること

 比較的多い例なのですが、「個別指導に全てを任せておけば大丈夫」という考えで、完全に放置しているパターンがあります。

 ただ、これは非常に危険なパターンです。

 まず、前提として、大手の個別指導でも見ていて真っ青になるような指導をしているところは非常に多いです。
 特に塾・講師選びは慎重にのページで挙げた条件から外れる先生の場合はまともな指導をしているのかさえ疑問に思うことがあります。
 もっとも、これは騙すつもりで商売をしているというよりは、先生の経験不足やシステム上の欠陥から生み出される結果なのですが、原因はどうあれお子さんに与える影響は変わりません。

 また、講師は交換可能ではないのページにも記載した通り、講師の質によっては逆に成績が下がることも少なくありません。なので、イマイチと思えるような先生に丸投げするのは特に危険です。

 しかし、実績もあって経験豊富な先生に全てを任せれば大丈夫かというと、これはこれで怪しいところではあります。
 というのも、先生も生徒の様子などを見て進行状態を決めますし、やる気を鼓舞するように努力はしますが、生徒に接する時間はせいぜい一週間のうち数時間程度です。これは生徒が家庭にいる時間に比べれば誤差程度でしかありません。当然ながら生徒は家庭の影響を大きく受けるようになりますし、勉強ができる環境が整わないと成績は上がりません。
 なので、何よりも家庭学習をすることや、答えを見るなどの不正を出来なくすること、また遊びの要素を制限すること、子供にストレスを与えないことなど、特別勉強がやりやすくなるような環境づくりが大切になります。

 また、これも同様に勘違いが多いのですが、生徒の実力は先生が講義する時間に特に伸びるわけではありません。
 先生の講義を受け、それを復習することによって実力は伸びていきます。なので、伸び悩んでいるときは先生により多くの授業をしてもらう前にきちんと自習時間をとれているかを確認しましょう。もっとも、熟練舌いい先生であれば、「授業を増やしたい」と言えば、生徒の様子を見て自習時間がきちんととれているかを確認してくれるとは思いますが。

 個別指導だからといって先生に依存するのではなく、家庭でも環境を整え、自習をすることが大切だということを忘れないようにしてください。

  • 最終更新:2012-01-15 02:11:57

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