塾・講師選びは慎重に

<ポイント>
  • 講師は交換不可能なので慎重に選ぶ必要がある
  • 先生の学歴、先生の勤続年数、上位資格のある先生か、塾の先生の給料、塾の立場などがチェックポイントとして重要である。

塾・講師選びは慎重に

 塾や講師の選び方は非常に重要となってきます。
 指導を始める前の注意のページにも書いたのですが、「一人の先生が成績を伸ばすのは難しいが、成績を下げるのは非常に簡単である」ということを忘れてはいけません。

 中堅レベルの大学に入ったばかりの新人講師などに教わると大抵の場合、誤った知識を植え付けられて逆に塾で学習することがマイナスになることがあります。

 残念なことですが、現在の塾業界も家庭教師業界もやや利益を追求するところがあります。
 なので、質の悪い先生を安く雇い、講師として何の教育もせずにそのまま「出荷」しているところがかなり数多くあります。

 よくテレビで宣伝を打っているような大手塾でも、ひどいところは一人の先生に複数の生徒を担当させ、しかも先生の給料は時給1000円程度というところがあります。
 先生の給料が何故問題になるかというと、先生の給料が安いということは、先生の質が低いことを意味するからです。
 当然ながら良い先生は大抵給料が高いところに移動するからです。仮に良い先生が大手の給料の安い塾に入っていても、新米から脱却する頃にはより給料の良い塾に移ることが多く、実質ベテランで給料の安い塾で働く人は非常に少ないです。

 さらに言うなら、優れた先生は生徒が問題を解いている間遊んでいるわけではありません。
 生徒が解く間に問題を解き、確認をし、間違えやすい所をチェックし、適正なやり方を考えた上で教え方を頭の中で構成し、場合によってはより簡単なやり方がないかを追求しないといけません。
 ここまでのことは一対複数の授業では不可能です。

 また、大手の家庭教師業界でも、全く未経験の大学生を時給1000円程度で雇い、「教育している」と標榜している場合もあります。
 実際にこちらは学生の頃、家庭教師も少し考えており、いくつかの会社に登録したのですが、一回限りの、とてもプロとは思えないたどたどしい説明をしている人のビデオを30分ばかり見せられ、「教育した」と言い張られたため、不信感は募るばかりでした。

 いい塾を探すには、講師募集の欄も見て、時給が1200円以下で書いているところは基本的に信用できないと思って結構です。全く優秀な先生がいないというわけではないですが、その割合はほんの数%程度でしょう。

 また、可能ならば体験授業などで教室の雰囲気を掴みたいものですが、体験授業は一流の講師が当てられていたのに、入塾したら下っ端の先生が当てられるということもしょっちゅうです。
 体験授業というのは特に教室の顔なので、教室側もある程度信頼できる先生にしか任せないからです。
 ただし、これはすなわち体験授業で良い講師が居なければ、その時点でその塾は信用できないことが確定することを意味しますが。

 あとは先生が何年勤めている人なのか、あと、きちんとした学歴のある人なのかということも重要なチェックポイントです。
 個別指導や家庭教師の場合、長期間働いている人は少ないですが、可能なら3年以上の人が居ればある程度信頼できるかと思います。
 また、相手が小学生であることを知るのページにも書きましたが、高学歴であることは、それだけで良い講師の素養があることを意味します。
 優れた進学塾付属の個別指導教室などは良い人材が集まりやすいので、良いと思います。

 他には、可能ならばプロ資格など、上位資格を持っている人に頼ると良いでしょう。
 やや割高になりますが、この場合は何らかの試験を課せられていることが多く、プロ意識も高いため、変な人材はまずいないからです。
 先生が悪いと生徒の実力が潰される可能性があることを考えると、ダメな先生に高いお金を払うよりはよほど適正な選択だと思われます。

 まとめますと、塾や講師選びの際のチェックポイントは

1.授業形式(一対一でやることができるのは最低限必要)
2.先生の学歴(可能なら国公立か、医学部・法学部)
3.先生の勤続年数(3年以上か)
4.上位資格のある先生か(塾によっては可能)
5.塾の先生の給料(一般講師が1200円より高いか)
6.塾の立場(優れた進学塾の付属だと信頼性が高い)

といったところです。
 講師は交換可能ではありませんので、ころころ変えられることは悪影響です。
 なので、最初を慎重に行いましょう。

  • 最終更新:2012-01-09 14:48:52

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