生徒の学習方針について
<ポイント>
- 生徒によって問題の難易度を変える必要がある。
- 一般的な生徒の場合、難易度が高過ぎないように注意する
- 講義と宿題(自習)用でテキストを分けるのもあり。
- 実力に自信のある先生の場合、自分を基準に考えないこと
生徒の学習方針について
生徒によって学習の方針は大きく異なります。
難問にチャレンジすることが好きな子には積極的に難問に挑戦してもらうといいと思います。ただ、一般的な生徒だと「解けない問題」にたくさん遭遇するとやる気をなくし、集中力が途切れることが非常に多いです。
当然難易度は適正なものがいいのですが、自習用と講義用で難易度を差別化する必要があります。
自習用は自力でできるもの、というのが基本になりますが、そのためにはある程度難易度を落とした問題である必要があります。
一方、講義ではある程度難易度の高いものを用いる必要がありますが、当然あまりに難しいと講義で理解されないため、無駄になります。
自習用と講義用でテキストを分けてもいいですし、レベル別になっているような問題集であれば、講義では基礎をお固めながら応用を中心に説明し、宿題では基礎と応用の簡単な問題を解かせるという方向でやることもできます。
ここで注意してほしいことは、テキストを選ぶ際には「予め生徒の現在の実力や応用力を適正に評価する」ことです。
特に、「これから講師をやっていこう」という先生達で特に学力に自信がある人は、自分を基準にして「これくらいなら考えればできるだろう」という方向で考えていくと、「応用力がない生徒」に「かなり高い応用力を要求する」問題を解かせることになることがあります。
そうなると子供の中には「自分は実力がない」と思いこみ、渡した問題集ができないばかりか、自信を喪失し、実力を落とすことさえあります。
子供に期待するのはいいことだと思いますが、過剰な期待は生徒をダメにしてしまうということを覚えておきましょう。
- 最終更新:2012-01-09 11:31:02