講義と宿題について
<ポイント>
- 宿題は生徒自身でできるような適性なレベルを選ぶこと。
- 実力を測るために難度の高い問題をやる場合には時間制限を付けたり、パスしていいと言っておくなどの気配りをする。
- 講義では基本的に生徒が自力でできないことを多く盛り込むこと。
- 講義で簡単な問題があったら飛ばして宿題にすること。
講義と宿題について
一般的には宿題をやる時には先生がついていません。
なので、宿題はある程度自力でできる必要があります。当然、自力でできない問題をたくさん出すのは適正とはいえません。
仮にできない問題が多い場合、生徒が宿題をやってこなくなったり、可能な場合は保護者が解説を入れることになったりするので、学習効率が下がるだけでなく、場合によっては保護者へも余計な負担が増えることになります。
ただし、自力でできない問題でも宿題として出す価値がある場合があります。
それは生徒の実力を測る場合です。
これからどのような方針で進めるべきなのか、あるいは志望校までどの程度の実力があるのかを測るための目安として宿題を出す、などのやり方で、各種模試に近いものです。
ただし、その場合は当然「時間を測って〇分以内にやること」や「分からない問題はパスしても構わない」などと予め注意し、無駄に時間をかけてしまうことがないように警告しておく必要があります。
一方で、生徒が自力でできる問題を講義で行うことはやはり無駄が多いです。
当然ある程度生徒自身が練習できるので全く無駄であるとはいえませんが、練習量を増やすのは宿題の役回りであり、講義では新しい知識やスキルを身につけることがやはり重要視されます。
「生徒が不慣れなため、一人でやらせると著しく非効率になるから、慣れるまでは講義でやる」など、自力でできるものでも講義で行う価値の高いものはありますが、原則的には新しい技術を教えたり知識の穴を埋めたりすることが大切であることを理解しておいてください。
基本的には講義で問題集を用いている場合には、できそうな問題を飛ばしながら先に進み、飛ばした問題を宿題に出すという方向でいくと効率的になると思います。
- 最終更新:2012-01-09 01:25:44