雑談について

<ポイント>
  • 雑談は信頼関係を築くために重要である。
  • 信頼関係がないと生徒は授業を全く効かなくなるので、雑談を聞くことは非常に重要となる。
  • ただし、雑談をし過ぎると当然授業が進まないので、さじ加減をしっかりすること。
  • 雑談が増えるのは「疲れた」や「問題が難しい」という生徒からのサインであることがある。
  • 雑談をする際にも学問的な話をすると、生徒の学力を雑談で伸ばすこともできる。

雑談について

 よほどおとなしい生徒を除いて、雑談をしない生徒はあまりいないでしょう。

 先生にとって良い生徒は黙々とやることをこなし、意欲的に与えられた課題に取り組む生徒かもしれませんが、そのような生徒は、特に小学校低学年では希少価値と言ってもいいくらい稀です。それにそう言った生徒は大抵優秀なので、個別指導や家庭教師のサポートは要らないことが多く、大抵集団授業だけで済ましてしまいます。

 先生にとってはやや不要と桃われる雑談ですが、これが案外重要な役割を果たしています。

 当然のことながら雑談を増やしすぎると講義時間が減り、生徒の実力の伸びが難しくなります。

 なので、どちらかというと授業にとっては脇道になる雑談ですが、生徒との信頼関係を築くには非常に重要になっていますし、雑談をできなかったり、生徒が雑談を始めると叱りつけるような方向で行ったりしていると、よほどその手法に熟練した先生でない限り信頼関係の構築は難しくなるように思われます。

 生徒は信頼している先生の言うことは聞きますが、信頼していない先生の言うことは全くと言っていいくらい聞きません。なので、雑談をスルーし続けると、それだけで授業の効率が下がります。

 このように、雑談は基本的には生徒から振られた場合にこたえる程度でいいと思いますが、あまりに無反応だと信頼をなくすこともあるので、相槌は上手に打てた方がいいでしょう。

 ただし、生徒の中には雑談が「疲れた」というサインであることもあります。その場合はヒントを出したり解説をしたり、難易度の低めの問題に切り替えるなどして対応しましょう。

 また、信頼関係を築く他に、雑談も一応生徒に対して価値のあるものにすることができることもあります。
 例えば、子供に勉強させるの項に挙げたように、雑談で「勉強することの大切さ・楽しさ」を説き生徒を勉強する方へ誘導する方法もあります。

 例えば理科系なら自然科学について語ることによって知識を付けることもできますし、文科系なら社会系の知識や国語の知識で面白いエピソードを語るなどして生徒の知識を増やすこともできます(このような雑談に限って生徒は覚えているものです)。

 雑談については生徒の信頼を築くのが最も大切ですが、可能ならためになる雑談をしてあげるのもいいでしょう。


  • 最終更新:2012-01-09 11:59:32

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